去年の今頃は何をしていましたか?
私は北欧へ行っていました。
アグネータ・フロック(Agneta Flock)さん宅
1年後のおみやげ①
アグネータさんのお庭で、エルダーフラワー・ウォーターをいただきました。
東京のカフェで飲んだものやIKEAで買ったものとは全く違うもの。
マスカットのような香り、主張は強くないけど、さわやかで透明感のある味とでもいうのでしょうか。
いただいた全員が感激し、この涼風が流れる庭で時間が止まってほしいと願ったのでした。
elder flower (和名セイヨウニワトコ)
さて、1年後、松山の農協直売所、小松菜が並ぶ棚の脇に小袋2つ。
〝エルダーフラワー″と手書きのラベル。
思わず2度見し、迷わずGET!
砂糖のシロップにレモンとクエン酸を加え、エルダーフラワーの花を1晩漬けてエルダーフラワーウォーターは完成。
保存も考え、甘みも強いので、レモンを添え、炭酸水で割って飲みます。
庭のボリジの花を浮かべ、Pukebergsのグラスで。
1年後のおみやげ②
去年の北欧旅行のテーマのひとつはスウェーデンのガラス王国を訪ねるというもの。
ガラス工房を訪ね、手に入れ愛用しているものに、Ingegerd Roman(インゲヤード・ローマン)の器がある。<*2016年10月料理教室の写真>
日本でその後、彼女のデザインのガラスボウルを発見。
(生産国より、日本の方が商品が揃っていたりすることがよくあります。)
1人のデザイナーが複数の会社とデザイン契約し、ガラスや焼き物だけでなく家具や時には建築もデザインすることもよくあります。
手前のボウルがスウェーデンで買ったもの。 Ingegerd RamanデザインOrrefors社製。
帰国後日本で買った、同デザイナーによるボウル。Skruf社製。
すごくシンプルで似たようなものがありそうで、ない。
花も食べ物も盛り映えします。6月の教室・はだか麦の夏サラダに使っています。
Skrufの工房を訪ねましたが、持って帰りたいものには出会わず、日本で見つかった…ということです。
しかし、この工房の一角にあったアンティークショップはかなりのめっけもんで、私にとっては宝の山。
Pukebergsのリキュールグラス6点(前項↑エルダーフラワーウォーターを入れたグラス)はカクテル、デザート、先付と、懐かしい思い出と共に活躍中。
1年後のおみやげ③
長く生きていると、いろいろほころび?具合の悪いところは出てきます。
家具も同様で、バブル期?~1990年代に購入した椅子が続けざまに調子が悪くなり、1脚は修理、もう1脚は処分。 洗練されたデザイン優先の華奢な椅子は我が家には向いていないのかしら?
Aaltoの自宅外観&リビングルームからダイニングルームを見る。
昨年、Aaltoの自宅を訪ねたこともあり、彼が設立したArtek社の椅子Domus chairを購入。
こなれたヴィンテージものも探したけど、結局ちょっと武骨な(長年生産され続けているということは丈夫という証かな)ツートンのこの椅子を選びました。
Domus chair(ドムスチェア)
短めの肘掛けもちゃんとテーブルにおさまる高さで、毎日腰かけています。
北欧に旅行した友人の言葉。
〝旅は三度楽しめる。旅行前の準備のワクワク。旅行の最中。旅行後の懐かしむ時間。″
雨に閉ざされた日は、旅の日を思い出し、
ドムスチェアに座り、アグネータさんの本を見て、エルダーフラワーウォーターをすする。
<注記>広辞苑によると、みやげ(土産)とは旅先で求め帰り、人に贈るその土地の産物。
自分への贈り物編です。