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 南イタリア紀行 2018  ①ナポリ~アマルフィ~ソレント

南イタリア紀行 2018  ①ナポリ~アマルフィ~ソレント

6月に南イタリアへ行って来ました。

ブログでの報告が遅々として進まず、申し訳ありません。

ボチボチ上げていきますので、長~い目で見守っていただけたら有り難い限りです。

言い訳から始まりましたが、『ナポリ編』からです。

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輝く太陽、真っ青な海、ギリシアやローマの古代遺跡群、開放的な人々。

「南イタリアへ行く。」と話すとまずは心配顔で「治安は大丈夫?」

南北の経済格差、貧困と怠惰。 たぶん情報不足と偏見からのイメージなのでしょう。

南イタリアのイメージにはいつも光と影がついてまわります。

去年訪れたシチリア。その文化の多様性と深さに圧倒され、

今年はイタリア南部(ナポリからアマルフィに向かい、イタリア半島を斜めに南下、長靴型の半島の踵部分のプーリア地方)をめぐってきました。

Napoli

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ナポリ近郊のワイナリーMastroberadino

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ラベルに描かれているのは後ろの桑の木。このワイナリーのシンボルツリー。

Food(風土?)が旅の核となるこのツアー。

初めての訪問先は教会でも美術館でもなく、ワイナリー。(笑)

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ブドウ畑を眺め、地中海からの風が舞うワイナリーのテラスでランチ。

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アミューズはサーモンのシュー・サレから始まり、2時間ほどかけての昼食。先刻の醸造施設での講義はほとんど記憶残らず、この空間に耽溺ス。

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葡萄畑+ワイン醸造所+ホテル+プール+ゴルフ場+etc=RADICI resort

ナポリ市街から30分程でこういう場所がある。 観光立国ニッポン、なかなか道のりはキビシイ...

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ナポリ市街

ナポリ市街地に戻り、ガイドさんと街歩き。

以前よりは治安も衛生環境も改善されたようだが、貴重品やカメラは体の前面にしっかりと保持して歩く。 私的警戒度は去年のシチリアより大。

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プルチネッラ人形

ナポリを象徴する、人形劇の道化役。

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こんなお土産屋さん通りを歩きつつ、世界文化遺産もあちこちに。

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ドゥォモのファサード

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このシーズン、有名観光地では必ず結婚式に遭遇します。

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これもナポリっ子にとっては日常な「高い階と地上を繋ぐバケツ輸送。」

目の前の光景にあんぐり!

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ナポリ(カンパーニヤ州)の地方菓子

Baba al rum  ババ・アル・ルム

フランス菓子にもある、ラム酒風味のババ。たくさんのバリエーションに遭遇。

Delizie al limone デリッチア・アル・リモーネ

『レモンの悦楽?(直訳)』ソレント、アマルフィー以南の名物菓子。

Sfogliatella Frolle  スフォリアテッラ・フロッラ

Sfogliatella Napoletane スフォリアテッラ・ナポリターナ

この旅行の一番のお目当て、スフォリアテッラ!

ナポリに来て2種類あることを知りました。

ナポリターナ(別名リッチャ)は貝のようなパイ生地にリコッタチーズなどのクリームが詰められている。 フローラはスコーンのような練パイ生地。

Sfogliatella(単数)Sfogliatelle(複数)とは「ひだを何枚も重ねた」という意味。

ガイドブックではスフォリアテッレと記載されているものもあります。

画像のSfogliateについては残念ながら未解明。

今後このお菓子たちの画像がたくさん出てきますので、南イタリアのお菓子について、かなりザックリと整理してみました。

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Scaturchio スカトゥルキオ

スフォリアテッラの発祥の地と言われる老舗菓子店。

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ババでヴェスヴィオ火山を描く。(笑)

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スカトゥルキオのスフォリアテッラ!

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でも、ババの勢力の方が強いかも。

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これもババ。ハート形のスポンジにたっぷりのクリームと苺。

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クリームの詰め物をしてるのがよくわかります。

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レトロなパッケージも健在。

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Pastiera パスティエーラ

小麦粒入りリコッタチーズケーキ

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カットすると、モロモロした食感の素朴な味。

焼いた当日より2~3日後に食べたほうがおいしく、もろくなった生地を保管するためにメタル製の円盤型容器で販売されている。

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もちろんジェラートも!

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ジェズ・ヌオーヴォ教会と広場

おろし金のような石積みによるファサードの内部に教会がある。

グリアと呼ばれる尖塔がナポリならではの景色。

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歴史的な建物群の中にはこんな場所も。この猥雑さもやはりナポリ。

お菓子屋さん巡りの合間に有名な観光地を訪ねるというのが実態。

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これもババ!

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ウンベルト1世のガレリア

ミラノのガレリアの20年後に建てられた。

ミラノに比べると地味ですが、こんなナポリらしいモチーフも。

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ナポリの象徴・ヴェスヴィオ火山

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プレビシート広場とサン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会 

車を締め出し、バイクを使ったひったくりの横行を阻止し、犯罪を減らす。

歩行者空間を広げ、市民が町に繰り出す。

新しい都市政策の成功例と言われる場所のひとつ。

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Cafe Gambrinus

シックでゴージャスなこのカフェはブルボン朝時代からの老舗。

革命結社炭焼き党のアジトという歴史をもつが、とても優雅。

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デザートもコーヒーも多彩で目移りします。

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ヴェスヴィオ火山とプレビシート広場そしてCafe Gambrinus。

www.gambrinus.it

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スペイン街のピッツェリア・ヌトレテーラ

写真はひき肉と南瓜のピッツア。

すべてがホント美味しい。

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夜のカステルヌオーヴォを見つつホテルへ帰還。

Amalfi・Sorrento

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Amalfi アマルフィ海岸

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中世4大海運都市のひとつ、アマルフィについての講釈後、右手のトンネルから階段を上る。

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Duomo

聖アンドレアを奉じる、アラブ・ノルマン様式のドゥオモ

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アラブ色濃い「天国の回廊」

太陽のまぶしく華やかなドゥォモのファサードから一転して、静かなオアシスのような雰囲気。

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大聖堂

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14世紀のフレスコ画が描かれた小礼拝堂

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十字架上のキリストの聖堂

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地下聖堂

アマルフィ=ドゥオモの正面入口、程度の情報しかもっていなかった私には驚きの連続。

東洋の植物が植えられた庭園、イスラム風アーチ、マヨルカ焼きの鐘楼、十字軍が略奪してきた聖遺物。

豪華絢爛。海洋国家の栄華やいかに。

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Andrea Pans パアンサ

1830年創業の充実のパスティチェリア。ドゥオモへ向かう階段の右手にあります。

マダムにお願いしたら、厨房を見学させていただくことに。

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Baba!

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Delizie al Limone!

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見学を快諾してくれて、別れ際に「Facebookに載せてね!」。

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イスラムの影響を受けた迷路のような旧市街を散策。どこへ行ってもレモン。

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ババはお土産用にさまざまのフレーバーで瓶詰めされています。

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昼食はトラットリアで。

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このレモン、サイズに偽りなし。

断崖のアマルフィ海岸線を走り、ソレントへ移動。

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Positanoポジターノの町。

断崖のこの階段を下りて家に入る!高所恐怖症者は住めない?

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ソレントのレモン農家 Il Giardino di Vigliano

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レモンの花

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アグリツーリズモを運営する農園主ペッピーノさん。日本のTVにも出演した経験あり。

1500年代からの農家。レモンは1年に2~3回収穫する。

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剪定したレモンの木で風よけの柵を作っている。

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ブーゲンビリアの花も今が盛り。

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ナポリ湾を見下ろすテラスで息子さんによるレモンチェッロの講習&試飲。

美味!日本で飲むものと全く別物。レモン風味のオリーブオイルも絶品。

レモンとレモンの表皮の苦みがとても少ない。

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庭のテーブルでピッツア生地を伸ばし、各自好みの具材をトッピング。

レモンの木材で火をおこし、予熱2時間の窯で2分弱焼き上げたピッツア。

ビックリするほど美味!エンドレスで食べられそう!IMG_4086

しかし、この日の最大のトピックはプラチナブロンド&爆乳の息子さんの妻!

我々勝手にロシア嫁と命名。

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女性陣ですら目のやり場に困って、ピッツアをひたすらモグモグ。

Viva ! モッツァレラチーズ!

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広大な敷地に、オーガニック認定の穀類農場、牧場、乳製品の工場、レストラン、皮製品工房、売店、ヨーグルテリアからなる水牛ミルク版レジャーランド。

海外からの観光客も地元民も週末に遊びに来るようなでっかい産直市場とも言えます。

水牛モッツァレラ農場Vannulo ヴァヌーロ

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インド原産の水牛500頭を飼うBio認定を受けている農場&工場。

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乳牛たちはお乳が張ってくると?!自ら搾乳機へと移動する。

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搾乳はすべてロボットで。搾乳の量もタイミングもすべてコンピューターで管理。

人が扱うより、衛生的で、ミスがない。

これってAI!? 未来の農業の姿?

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寿命を終えた水牛の皮は籠やバッグへと加工される。

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飼料を作るところから始まり、命を全うした牛たちのすべてを最後まで使い尽くしてこそ意味がある。

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水牛の乳はモッツァレラやリコッタチーズになる。

手前の豆腐の塊のようなものがモッツァレラへと加工される。

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手で編んでいるようなこのモッツァレラをこれから試食。

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手でちぎったモッツァレラチーズ。

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リコッタチーズ

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作り立てのほんのり温かいチーズを

サラダ、生ハム、ドライトマトなどとともにサービスを受ける。

もちろん、これまで食べたモッツァレラチーズで最高の美味!

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主菜はクレープのような(カネロニより薄くて幅広)パスタ。

フィリングはほうれん草とリコッタチーズ。上掛けはモッツァレラチーズ。

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デザートは水牛のヨーグルト。

北イタリアと比べて、南イタリアの後進性ばかり強調されがちですが、先進的な産業と風土を活かした観光業に出会え、未来を考え、現実化していることに感動。

チーズでずしりと重ーい胃袋を抱え、パエストゥムの古代ギリシャの遺跡群を目指して移動。

 

 

 

 


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