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器・つくる人使う人展⑤あとがき

器・つくる人使う人展8/2~8/12

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1年をかけて準備してきた企画が無事終了しました。

会場に足を運んでいただいた皆様、こちらのサイトを見ていただいた皆様、御礼申し上げます。

この展示会にいたる過程を、企画立案者でありファシリテーターとして私たちをまとめてくれたギャラリー・リブアートの米田満千子さんが「ごあいさつ」として文章にしてくれました。


ごあいさつ

料理研究家・池内久江と岡田智恵・遠藤愛・中村智子・橋本美貴子の4人の陶芸家によるコラボレーション「器つくる人つかう人」展が1年の準備期間を経て、ようやく開催の運びとなりました。

モノづくりのプロ達は、まだ見ぬ誰かに届けるために、日々、作品を作り続けています。たった一人の「わたし」から不特定多数の「あなた」へ。

殊に、作家性を強く打ち出している作家にとって、制作とはなんて孤独な営みなのだろう。様々な作品展で同世代の陶芸家と交流する中で、幾度となく、そんなことを思うことがありました。

ならば、<無数のあなた>の照準を、思い切って、器を「つかう」プロの目線に合わせてみたら、一体どんなことが起こるだろう。わたしのそんな、好奇心と思いつきから生まれたのがこの企画です。

何もかもが手探りだったある日、池内さんが、自身の蔵書の中から、作家の一人一人に向けて、写真本を持参してくださいました。アート、デザイン、ファッション、建築… 池内さんの豊かな見識と芸術全般における興味の広さ、何より、とびきりチャーミングな大人の遊び心を彷彿とさせるセレクト。企画が本格的に始動したのはこの時からでした。

会場の通路には、蔵書と共に、そこからインスピレーションを受けた作家たちの作品の一部を展示しています。 ぜひ、本のページへのージをめくってみてください。どれもとても面白い内容ですし、作家たちとの交流の中で、池内さんがとても早い段階で、それぞれの本質的な魅力を見抜いていたことがよくわかります。

それから、それぞれがそれぞれの個性を見失うことなく、全力で応答した、作家たちの根性の賜物である、愛すべき器たちもぜひ、ご覧下さい。その器のひとつが、日々の暮らしの小さな潤いとして、たった一人の「あなた」のもとへ届くといいな。

ギャラリー・リブアート 米田満千子


過大なる評価をいただき、恥ずかしいような嬉しいような。

面の皮の千枚張りとのそしりは免れないかもしれませんが、この文章をいただいただけで今回の企画の1年は報われたと思っています。 大切な宝物です。

買い手は「好き」「きらい」でモノを選びます。

売り手は「売れる」かどうかで選びます。

つくり手は自分の「好き」をかき集め、自分の技量の拙さを時には呪いながら、カタチにして、「選ばれるとき」を待ちます。

私は実際にモノをつくることはできませんが、「つくり手」側にいて、器たちが「選ばれていく」場面に立ち会えて、幸せでした。

大人に、大人になったら、大人だからこそ使いたい器。

甘くて、ちょっとエッジが効いてて、ホントに実直な器。

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岡田智恵

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遠藤愛

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中村智子

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橋本美貴子

4人の「根性の賜物」の一部です。

進化は続きます。

 


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器・つくる人使う人展④盛付け・カレー編

器・つくる人つかう人展終了しました。

8月10日の盛付け講座の報告です。

主菜:チキン・テッカ・マサラ(インド風チキンカレー)

胡瓜のライタ、ココナッツチップス、パクチー添え

副菜:ミニトマトのスウィートマリネ

デザート:マンゴープリン、ココナッツミルク添え

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ミニトマトのスウィートマリネ

ミニトマトを湯むきして、うずらの卵と共に砂糖が少し多めのマリネ液に浸けたものです。バジルの葉を添えています。

器は遠藤愛さんのもの。

器展:カレー④

器展:カレー⑤

チキン・テッカ・マサラ

インドカレーならではのスパイシーな香りと、生クリームとバターがたっぷり加わったコクが美味しいチキンカレー。

胡瓜のライタは、インドカレーに必ず添えられるようなヨーグルトベースのサラダ。ココナッツチップスはカリッとした食感を楽しんでいただくために。

黄色いごはんは、日本のうるち米+タイ米を合わせてパラッとした食感を、ターメリックとバターで黄色く艶のある色で少し非日常なごはんに。

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ピンクの皿は、今回の展示会のために遠藤愛さんが焼いてくれました。

悩んでは試作を繰り返し、この作品が完成しました。

皆様の食卓を華やかにしてくれることを願っています。

器展:カレー、テーブル②

イベント会場のテーブルには4人の作品それぞれで召し上がっていただきました。

器展:カレー③

マンゴープリン、ココナッツミルク添え

デザートはマンゴープリン。

カレーの晩餐を締めくくる?のにおススメの一皿。

真夏のカレーと器の祭典は無事終了。

盛付け講座にご出席くださった皆様、ありがとうございました。


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器・つくる人使う人展③盛付け・伊予さつま編

器・つくる人使う人展8/2~8/12

無事終了しました。 盛付け講座の報告です。

8/2 『伊予さつま編』

器展:伊予さつま①

伊予さつまの前菜として『夏の乾物サラダ』を4人の作品に盛りました。

カレー皿としてだけでなく、総菜を盛る皿としても活用していただければと考えました。

『夏の乾物サラダ』材料紹介。

ゆがき大根、干しきくらげ、豚しゃぶしゃぶ用肉、ミニトマト、枝豆。

器展:伊予さつま⑥

4人の陶芸家の紹介です。

器展器展・盛付け講座・19年8月

『伊予さつま』盛付け中。

器展:伊予さつま④

奥の白い椀と手前の雲形皿は遠藤愛さんの作品。

黒い花モチーフの皿は岡田智恵さんの作品。

器展:伊予さつま⑤

奥のグレイの椀は中村智子さん、薬味をのせた皿は橋本美貴子さんの作品。

『伊予さつま』は本来、まかない食的な食べ物だと思います。

でも、こんな風な「オスマシな盛付け」をしてもいいのではと思い、献立に組みました。

『伊予さつま』

材料:鯛、麦味噌、ねり胡麻

薬味:胡瓜、大葉、茗荷、つきこんにゃく、みかんの皮

器展:伊予さつま②

皆様のテーブルはこんな風。

器展:伊予さつま③

裏方は(器つくる人がつかってる!)てんてこ舞い。

器展:伊予さつま・デザート③

器展:伊予さつま・デザート②

岡田智恵さんの器

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遠藤愛さんの器

デザートは『豆乳レアチーズケーキ、山桃のソース添え』

豆乳も山桃も地味な素材ですが、演出次第で華やかになります。

会場盛り上がり、主催者一同安堵しました。


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7月の料理教室

教室写真・19年7月③ 014

とけい草と半夏生を生けて盛夏を愛でる。 手前左にある姫冬瓜は今月の教室で活躍。

7月の料理教室は夏の素材で「日本のごはん」。

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じゅんさい、小海老、長芋の酢の物

秋田の名産品「じゅんさい」と松山地域で「より海老」と呼ばれる小エビ、角切りした長芋をポン酢でいただきます。

「じゅんさい」はスイレン科の多年生水草。松山でもスーパーマーケットで入手できます。

樽舟に乗って、じゅんさいの若芽を手でひとつずつ収穫する様子を見ると、有り難い気持ちになります。

教室写真・19年7月② 001

鱧と枝豆の揚げ春巻き、梅だれ添え

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祇園祭の話が出始めると鱧の季節。 茹でた枝豆と小さく切った鱧を並べて、シガレット状に巻いて揚げました。 鱧入りなので梅干しの果肉を叩いて梅だれを添えました。

季節を愛でる大人の春巻きになれば、嬉しい。

教室写真・19年7月① 002

蒸し茄子とアボカドのサラダ

茄子もトウモロコシも電子レンジで下拵え。

あっさり味にコクを加えるのはアボカド。火の前に立たないでも作れる一皿です。

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冬瓜のソーキ汁

冬瓜は冬の瓜という表記なのに、旬は夏という野菜。

本来は長さが40㎝越えの大きな素材ですが、近年は品種改良で「姫冬瓜」と呼ばれる小ぶりなサイズが出回るようになりました。

沖縄を訪れたことのある方ならご存知の『ソーキ汁』や『ソーキそば』。

自分でつくると、長年にわたり受け継がれてきた意味がよくわかります。

厳しい暑さに、食欲も落ちる季節。 体の底から力が湧いてきそうな栄養たっぷりの食です。

昆布、豚肉(スペアリブ)、野菜(冬瓜・椎茸)、鰹節。

旨味たっぷりの汁で夏を乗り切りましょう。

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ココナッツミルクのわらびもち、マンゴー添え

電子レンジでつくるわらび餅。 透明感と独特のコシを求めて、加熱+混ぜるを繰り返します。 意外と力がいるので、当惑気味の方々も食べると納得。

つるんとした舌触りと歯ごたえを楽しむために、ココナッツミルクとマンゴーと共に召し上がっていただきました。


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器・つくる人使う人展②陶芸家紹介

器・つくる人つかう人

陶芸家4人と料理家の1年

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器を持っている人は陶芸家、鍋を持ってるのは料理家。

実はみんな緊張しているので、年長者は場をほぐさなくちゃとおチャラけている。💦

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盛付け講座で使う器たち。今回の展示会で初登場のものばかり。

大皿はカレーの講座で、碗(中鉢)は伊予さつまの講座で使います。

4人の陶芸家の方々と、料理をしたり、打ち合わせをしているうちに、「製作の合間に彼女たちがしたいことは何かしら?」と思うようになりました。

毎日つくるものとは少し違った視点で、何かを感じたり、なごんだり、刺激を受けたいのではないかしら・・・と。

で、本棚を眺めて、選んだ本4冊。

眼や手先や体をギュッと集中力を高めてつくる作業を考えると細かい文字が続くものは負担。ゆったりと想像力を膨らませるような写真本がいいのではと考えました。

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Casa Barragan

齋藤 裕著  TOTO出版

メキシコの建築家Luis Barraganの作品集。

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この本を見つけたとき、本当にびっくりした。

pink!がこんなにシックとは。

日頃、白や黒のシックな器をつくる遠藤愛さんに、この本を手渡しして

『ねぇ、ピンクの器つくってみない?』

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えんどう窯 遠藤愛

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scandinavian modern

Magnus Englund & Chrystina Schmidt

TRANSWORLD JAPAN INC

北欧のデザインのインテリア、雑貨、住宅を紹介。

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「砥部焼」と言えば、「重いし、見慣れた定番柄で、近頃出番がない。」という声をよく耳にします。

でも、シンプルでカッコイイ器つくれる人いるんです。

彼女にお願いしたことは『より軽く、クールな器』。

ミニマリズムに流れるだけでなく、ちゃんと甘さもあります。

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studio ecco   中村智子

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内藤こづえ作品集

株式会社 扶桑社

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1991年に渋谷西武で開かれた内藤こづえ(現在は日比野こづえ)のアートコスチューム展を中心に構成されている。

以前は着物デザイナーだったという岡田智恵さんにピッタリと思って選択。

岡田さんの作品はPop!多彩!元気をくれる!

『カワイイだけじゃない大人の器にはほろ苦い、ちょっと毒が必要?』などど語り合いました。

「夏だし、サボテンってカワイイよね。」なんて要望にもチャンと応えてくれました。

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atelier chie      岡田智恵

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ジョージア・オキーフとふたつの家

バーバラ・ビューラー・ラインズ&アガピタ・ジュディ・ロペス

株式会社KADOKAWA

アメリカの画家ジョージア・オキーフとニューメキシコの家を題材に彼女の後半生を物語った本。

ページをめくる度にオキーフの世界に深く埋もれていく感覚に陥る。

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橋本さんの作品はファンタジーという形容詞がぴったり。でも、それだけではなく核はパッション(情熱?)にあふれている。

いつもやわらかな微笑みを絶やさない彼女がつくる「大人の器」、手に取ってみてください。

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橋本美貴子

4人の陶芸家と4冊の本。

大人の写真本、回し読み!成果はいかに?

 


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器・つくる人つかう人展①

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2019年8月2日(金)~12日(月)

ギャラリー リブ・アート

松山市湊町4丁目12-9 メゾンM2ビル3F

http://liveart25.com

愛媛県在住の陶芸家4人とコラボして器の展示会を催します。

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松山市、伊予市、砥部町などで作陶している方々と、1年前から『今、つかいたい器』について共に料理をして、器に触れ、つくる側、つかう側から話し合ってきました。

4人それぞれの個性が生きた作品たち。

ぜひ遊びに来てください。

今回の展示会は『つかう人』側として私も参加しています。

そこで、「夏の食卓」を2つ提案。

1.伊予さつまの会

8月3日(土)19:00~

参加費 ¥2,000(要予約)

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伊予さつまは愛媛県の南予地方の郷土料理です。

鯛と麦味噌という愛媛の名産品を活用して、夏の暑さを乗り切る食、大切に伝えたいと思っています。

<8月3日伊予さつまの会>

主菜:伊予さつま、薬味5種(胡瓜、青しそ、茗荷、つきこんにゃく、みかんの皮)

副菜:夏の乾物サラダ(ゆがき大根、きくらげ、豚肉他)

デザート:豆乳レアチーズケーキ、山桃ソース添え

2.鶏肉のインドカレーの会

8月10日(土)19:00~

参加費¥2,500(要予約)

スパイス+レシピのセット ¥700(30セット)

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鶏肉を使った定番のインドカレー。 チキン・テッカ・マサラと呼ばれているものです。 数種類のスパイスを使い香りを出し、トマト、生クリーム、バターをベースに煮込んでいます。 まろやかな辛味、濃厚な旨み、幅広い年代の方に人気です。

<8月10日鶏肉のインドカレーの会>

主菜:鶏肉のインドカレー、ターメリックライス、胡瓜のライタ

副菜:ミニトマトのスウィートピクルス

デザート:マンゴーゼリー

♥♥♥

4人の陶芸家の作品を使って、盛付けについてお話しながら召し上がっていただく講座です。

カレーの講座については、カレーのレシピと約6皿分のスパイスをセットにして販売いたします。

ご参加をお待ちしています。

ご予約はギャラリー・リブアートまで。

http://liveart25.com

Tel&Fax 089-941-9558


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5月の料理教室

ゴールデンウイークが終了するころになると、我が家の庭は急にジャングル化する。

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赤い花はツキヌキニンドウ(英名ハニーサックル)。

受粉したばかりの野葡萄。ほわほわとはかなげなのに、ちゃんと小さな実になっていく。熟すにつれ黒っぽくなり、野生らしい姿に、味も野生らしく酸っぱい。

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今月はブルーの皿をベースにセットしました。

奥の大鉢  増渕篤宥  重ねた黒い中鉢  吉田学

淡青筒型片口  石岡信之

白地に青い菊紋浅鉢  林京子 リキュールグラス  Pukebergs

白大皿 Wedgwood

ブルーの平皿(愛用しているのに)作家名不明。

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エンドウ豆の翡翠煮

グリーンピースも時期や産地が違えば名前(種)が変わります。

今月使用したのはエンドウ豆の一種のぶんど豆。

お出汁で直に煮て冷やしていただきます。

春先には木の芽をあしらい、今月はすりおろした生姜を添えました。

お醤油は数滴香りづけにとどめ、この翡翠色を愛でます。

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マグロの漬けとアボカド、長芋のサラダ

マグロの漬けは重宝します。

丼ぶりモノにもなりますが、サラダに仕立てました。

アボカドとマグロのねっとり、長芋のシャクシャクした歯ごたえを楽しんでください。

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グリルで焼豚

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通常オーブンで焼く焼豚(チャーシュー)。

気軽に作るべくグリルを提案。

漬け込み+焼き上げ≒4時間。

肉の中心部がロゼ色でしっとりジューシーを目指します。

漬け汁に豆鼓を加えて煮詰め、タレにしました。

薄切りした焼豚を青菜にのせ、白髪葱とタレと共に巻いていただきます。

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焼豚とキクラゲのあえそば

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最近よく目にするようになった生のキクラゲ。

乾物とは違う食感を楽しむべく焼豚の切れ端?と共にアジアの香りのする和え麵にしました。

キクラゲ(黒)+ピーマン(赤)+空豆(緑)、色も大切。

花椒や唐辛子を使って少し大人の味です。

酒後の?いやいや更にお酒がススム?一皿。

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クレーム・ダンジュー(Crémet d’Anjou)

サクランボの季節に作りたくなるデザート。

初めてのクレーム・ダンジューはチェリーのコンフィチュールが入っていました。

本来はフロマージュ・ブランでつくるものですが、入手しやすいギリシアヨーグルトでつくってもなかなか美味しい。

レアチーズケーキのようなコク+ヨーグルトの酸味。

ラズベリーソースの濃い赤と香り。

季節のフルーツを添えてお召し上がりください。

 


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New York 2019 ③ Guggenheim Museum

Guggenheim Museum

グッゲンハイム美術館

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高層ビルが立ち並ぶ5番街に、低層のカタツムリのような建物がある。

大富豪グッゲンハイムが創設。 印象派からキュビスムをはじめとする抽象画のコレクションが有名。

この建物は、アメリカ近代建築の父と呼ばれる建築家フランク・ロイド・ライトにより設計された。

Frank Lloyd Wright(フランク・ロイド・ライト)

1867年に生まれ91歳で亡くなるまで400余りの作品やプロジェクトを残した近代を代表する建築家。

日本でも、旧帝国ホテルや自由学園明日館は彼の設計に拠る。

生涯、自然と人間の共存を謳い、建築から家具に至るまで追求した思想は、後進の建築家、デザイナーに大きな影響を与えたといわれる。

私は小学生のとき、1枚の写真に目が釘付けになった。

『滝の中に家が建っている!』

ウイキペディアなど存在しない時代。小学生なりに調べてたどり着いたのが、

〝落水荘、フランク・ロイド・ライト”

1枚の写真は、世界の名建築を撮影したカレンダーの夏の月のものだった。

他の月の建築は全く記憶がない。

以来、記憶の奥底にこの『滝の家』は色あせながらも存在し続けた。

3年前に建築を生業とする高校の同級生が主催するツアーで北欧を旅した。

フィンランドの建築家アアルトの自邸&アトリエ、スウェーデンのアスプルンドが設計した森の墓地。

感動してしまった。

同級生と約束した。『次は落水荘!』

6月に彼女と落水荘(Fallingwater)へ行って来ます。

http://Fallingwater.org

前置きが長くなりました。

この落水荘ツアーのための予習で、グッゲンハイム美術館を訪ねました。

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五番街からのエントランス

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上からドキドキしながら撮影。

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こういう建物を構想することもすごいけど、建築家がつくったイメージを現実化する技師や職人達の能力に敬服。

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吹き抜けの高い天井に向かって、ゆるやかならせん状のスペースに収蔵品が展示されている。

高いところが苦手な私はこのらせんの内側部分に立つとめまいがする。

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渦巻き状になっているため、離れた位置からも見ることができる。

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Fernand Leger (フェルナン・レジェ)

今回の展示で一番の感動。

抽象画が好きなわけではないけど、隣のピカソよりカンディンスキーより深く訴えられるものアリ。

数年前に南仏のレジェの美術館(フランス国立美術館なんです。)に行ったけどその時より良かったのです。

この建物と作品との相性もあるのかも。

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らせん状のスペースを繋ぐように立っている柱の裏はトイレ。

各層ごとにあるので、意外に親切設計。

メトロポリタン美術館はあまりにも巨大すぎて、疲れ果ててしまいます。

コンパクトなグッゲンハイム美術館おススメです。

あっ、でもメトロポリタン美術館にライトが手がけた家の一部が展示されています。

旧帝国ホテルの内装に通じる、私たちが共感する空間がそこにあります。

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美術鑑賞に疲れたら、目の前のセントラルパークを散策ください。

この辺りは、かつてジャックリーン・オナシス・ケネディがこの池の周囲をジョギングしていたというところ。

芽吹き始めた木々を背に、芝生の上では子供たちが飛び跳ねています。


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New York 2019 ②NY Style Cheesecake

ニューヨークチーズケーキ探訪

初めてニューヨークチーズケーキを食べたのは30年以上前。

美味しくて感激したのだけど、レシピを見て、当時20代の私でさえたじろいでしまった。

High Calories!

でもめげずに、様々なレシピに挑戦。試作しては友人たちにカロリーについては詳しく語らず試食してもらっていました。

近年、加齢と共にニューヨークチーズケーキづくりはご無沙汰。

NY散歩をかねて、チーズケーキを探訪しました。

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① Veniero’s(ヴェ二―ロ)

イーストビレッジにある南イタリア色いっぱいのベーカリー&ペイストリーカフェ。

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どっしりと落ち着いた店だけど、ご近所さんが馴染みの店にSweets&Relaxを求めてくる感じ。

引退したマフィアが経営者かも・・なんてイメージをもってしまう。

老いも若きも、メンズもレディスも。 隣は明らかに仕事の打ち合わせ中。

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写真付きのメニュー!親切!多彩!

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NYCC(ニューヨークチーズケーキをこう表記します。)とカンノーリ。

どうやらNYではカンノーリが流行ってるらしく、あちこちで見かけます。

この店のNYCCは、王道派。 濃厚。 意外に糖分は控えめで脂肪分はたっぷり。

まわりのテーブルでは、みんなそれぞれとろける笑顔で、スウィーツを享受している。

カロリーなんて論外、この時間を楽しんでこその人生なり。

NYCCは$6、カンノーリは$5,5

NY のTaxは8,875%

そしてカフェでは要チップ。ご随意にと言われても、どうやら20%が相場のようです。

間違いなく世界一物価の高い都市です。

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店頭のショーケース

NY Style Cheesecakeだけでなく、さまざまのケーキ達。

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洗練され過ぎない、これぞアメリカン?でもイタリア色強いぞ!デス。

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こんな街並みにあります。 UPTOWNとは流れる空気の色も違う。

http://www.Venierospastry.com

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② Two Little Red Hens (トゥー・リトル・・レッド・ヘンズ)

The Little Red Hensという童話が店名の由来。

アッパーイーストサイドにありますが、気取らない庶民の店の風情。

隣のデリカテッセンも有名らしく、近隣の住人が週末に買い物して回る様子が想像できます。

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カフェオレと共に店内でイートイン。

NY Cheesecake Slice  $4,95

日本人にとってはなかなかのボリュームだけど、きめの細かさとしっかりした酸味で完食。

常連さんがお一人で、家族でベビーカーを押して、女子高生が学校帰りに、高齢の母と娘で、そんな生活感あふれる小さな店の中、みんな片手にスウィーツ。メインはおしゃべり。

『ガールズ&ファンシーモード』で飾られた店内だけど、ここのケーキを食べたら、優しい子に育ちそうな、ほっこり気分になりました。

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定番のキャロットケーキ、レッドヴェルヴェットケーキ、カップケーキも種類が豊富。

ブルックリン・ブラックアウトというのはチョコレートケーキでこれもNYの定番。

ミュージアム・マイルと呼ばれるアップタウンの5番街まで徒歩15分程度なのに、店員さんも気取らなくて、子供の頃に帰りたくなるお店。

http://twolittleredhens.com

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 Eileen’s Special Cheesecake (エイリーンズ・スペシャル・チーズケーキ)

ノリータ地区にある小さな店。訪ねたときは店の前に行列ができていて、ビックリ。

イートインスペースもあるけど、あまりの混雑ぶりに持ち帰ることに。

すべてがチーズケーキだけど、カップケーキ型から三角形にカットしたもの、ホール型まであり、ヴァリエーションも数十種類あって、迷います。

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店員さんはフレンドリーで観光客にも慣れていて、丁寧に対応してくれますが、満員電車のような密度の中写真を撮るのも気が引けました。

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食感は軽くふわっとしていて、日本人好み。

甘いものをあまり食べない妹も「コレ、美味しい!。」

NYチーズケーキにメレンゲを入れるという発想は初めて。

レモンをうんと利かせて、メレンゲを加えて軽くしたニューヨークチーズケーキがあってもいいんじゃないのかしらと思ったのでした。

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ソーホー&ノリータと呼ばれる地区に位置します。

帰りにディーン&デルーカ第1号店(広くてビックリ)に寄り道して帰宅。

http://eileenscheesecake.com


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NewYork 2019 ①

2度目のニューヨーク。

4年前に行ったのに、この街はますます加速している。

今回は妹の引っ越し手伝い?の口実で2週間前にチケットを手配。

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新居のための家具選び、インテリアショップクルージングが主目的。

紹介されたインテリアの展示会Architectural Design Show最終日にJFKから直行。

このチケットはオンラインで購入し、データを自宅でプリントアウトし持参する。

国境などないのだなぁ~と実感。

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陶器製 the Stars and Stripes

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厨房機器、家具、照明、寝具、装飾品・・・etc

250のブランドが参加しているとのこと。

日本ではありえないサイズの厨房機器もありましたが、見学者の多彩さには『さすがNY!』

人種だけでなく、年齢も性別も超え、LGBTなど騒ぐことすらアホらしい。 エイリアンのような不思議な方々に遭遇しました。(写真を撮って厄介な事態になるのを避けて、あまり見ないふりをしていたのが真実。)

別の会場ではDining Enviroments Showcasesという名称で食卓展示会も。

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アウトドアでのパーティー?

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未来の食卓?

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21世紀のプチ・トリアノン?

会場はPiers92という、ハドソンリバーに面した倉庫街の一角。

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帰宅すると、すっかり街も夜の顔に。

W29th ST.からエンパイア・ステート・ビルを見る。

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南を向くと、ワン・ワールド・トレード・センター。

今週で見納めの景色。


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