9月の料理教室
2022/10/6
暑い夏を引きずったまま新しい月を迎え、月末には涼風を甘受しつついってしまった夏を懐かしむ9月。
初秋を楽しむ秋の素材満載です。
海老のぶどう酢
茹でた海老、蛇腹胡瓜、カリフラワー、ぶどう(ピオーレ)、栗の甘露煮。
赤ワインを煮立てて甘酢と合わせるとワインカラーの和風酢になります。これをぶどう酢と称しました。 鮮やかなぶどう色とやわらかいお酢の味はこの季節の華。
ぶどう酢の色がわかりやすい画像です。
厚揚げの白和え
白和えは意外と敷居が高いと感じてる方にオススメしたい。
厚揚げは揚げた皮の部分と内部のお豆腐部分に分けて使う。
皮はグリルで焼いてカリカリに、そのまま酒の肴にも。
内部のお豆腐は水切りの手間不要。→時短。
すり鉢がなくても豆腐部分をホイッパーで混ぜて細かくし、胡麻ペーストと合わせるとあえ衣ができる。
フードプロセッサーかすり鉢か、選択肢は多彩。
迷うところだけれど、とりあえず道具がそろわずともできる料理にトライ。
料理を提案する側からしてみれば「どうしてもあの料理をつくりたい!」と言っていただけるものをつくりたい。
下茹でしたごぼうと人参、オクラはあえ衣に混ぜ込み、カリカリの厚揚げの皮をトッピング。
「白和え」って日本の偉大なサラダだと思います。
揚げ豚、にんにく醤油漬け
豚かたまり肉を味付けもせずそのまま揚げる。
揚げ鍋には薩摩芋とにんにくも一緒に入れてじっくりと。
揚げ油は3回使用したら捨てるという基準を勝手につくる。
揚げ物回避の理由を数える間があるのなら、サッサと揚げてサッサと片付ける。この妙な決断力?は失敗を重ねてきたからこそ獲得できた気がする。
にんにくの実は揚げると皮がポロリとはずれる。
中身はトロリ。つぶして醤油と合わせ旨みと香りのにんにく醤油を漬け地とする。揚げた豚肉を入れる。
甘くない叉焼とも言うべきこの豚肉。 夏には炒めたゴーヤ(苦瓜)と合わせてチャンプルーに。 薄くスライスして溶き辛子と共に和風サンドイッチもオススメ。
今月は揚げた蓮根、茹でたブロッコリーorカリフラワーを添えたけれど、揚げた薩摩芋は必ず添えている。
煎り蕎麦の実ごはん
そばの実をフライパンで煎って白米と共に炊飯器で炊く。
新そばの季節を意識する。
お豆や雑穀が入ったごはんにはコックリしたお漬物が合う気がする。
義母がつくっていた『みがらし漬け』。小茄子を下漬けした後、辛子と麹と砂糖と塩で漬け床をつくり、更に漬ける。 鼻にツーンとくる辛みと茄子の甘みでごはんが止まらなかった。
「御辛子漬け」なのか「実辛子漬け」なのか、結局聞けぬまま、食べた記憶だけは上書きされていく。
無花果のレモンタルト
無花果好きである。 庭には6種の無花果を植えている。
十数年前にノルマンディーで、無花果の葉は美味しいお茶になると聞いて以来、この季節、客人をもてなす定番茶となった。
で、デザートも無花果を使ったモノということに。
小さな型にタルト生地を敷き、レモンのフィリングを流して焼く。
焼き上げたタルトの上にマスカルポーネチーズを塗り、無花果をのせる。
長年教室に通って下さる方は「9月は無花果でしたね。」と。
しかし、今年は台風で庭の無花果だけでなく市場?(野菜屋さん)の無花果もそろわない日がありました。
マスカット&ブルーベリーのレモンタルト
ピンチヒッター登場。
慌てて差し替え?させていただきましたが、爽やかと好評でした。
ホッ!💦
長く教室をしていると「出たとこ勝負」とか「開き直り」とかはできるようになってくるってこと?
9月の教室にご出席いただきましてありがとうございました。
秋いよいよ深まる中、美味しい楽しいを探していきます。 よろしくお願いいたします。
コメントを残す