9月の料理教室
2017/10/1
めっきり秋めいてきました。
9月は、南イタリアをイメージした料理です。
ALESSI社が2015年にsouvenir d’Italieと名付けて小さなフィギュアを3種作っています。 これはその中のひとつ、シシリー。
シチリアに行って、この人形が意図するものに納得。
今月は、このシシリーちゃんあちこちでカメオ出演?します。
(シチリア旅行記、もうしばらくお待ちくださいませ。💦)
シラスのベニエ
ベニエは揚げ物です。
釜揚げシラス、パルミジャーノチーズ、卵、パセリとつなぎに薄力粉。
シチリアでは生シラスを使っていましたが、入手しやすい釜揚げシラスで。
なじみがある素材だけに、気楽に、でもちょっとイタリア色もアリ?
リコッタチーズのムース詰めトマト
無花果入り秋のサラダ
リコッタチーズ(Ricotta) は「2度煮る」という意味のチーズ。
シチリアでは、料理だけでなく、お菓子にもたっぷり使われ、滞在中ほぼ毎日口にしていました。
リコッタに、生クリーム、レモン汁、オリーブオイルetc. を加えムースにし、
トマトをカップに見立て、絞り出したもの。
ベビーリーフに細切りした人参、そして無花果を添えたサラダと共に
召し上がっていただきました。
前菜として3品を盛っています。
海老とミニトマトのパスタ、ピスタチオ風味
「イタリア道中、食にハズレなし。」
さまざまなパスタをいただきましたが、最も印象的な一皿を私なりに再現しました。
ピスタチオは、日本では殻をむいておつまみにしたり、少しこだわったデザートに使われることが多いようですが、シチリア島の名産品として地元ピープルが推奨する品のひとつ。
レストランで『当店のスペシャリテのソースです。』とこのパスタを進められ、感激。
おかわりまでしてしまった品を日本で揃えられる材料で作りました。
ショートパスタはtrofie(トロフィエ)。
シチリアの港町トラパ二産ですが輸入されています。
豚肉のソテー、白葡萄のソース
豚肉は側面(厚みの部分)をしっかり焼くと、脂の部分もカリッツとして美味しい。 ローズマリーもフルーツとの相性がいいのです。
初秋らしいマスカットを使ったシンプルなソースで。
レモンのグラニテ
秋というのに、暑かったシチリアの残像を引きずりデザートを作りました。
愛媛県民なので、柑橘は年中使いたい。(笑)
しかし、注目を浴びてしまったのが、この電動シトラスジューサー。
試作の段階で大量のレモンを絞るのに疲れ、毎日柑橘系ジュース絞る覚悟をして購入。 皆さんに面白がっていただきました。
グラニテはレモン汁、砂糖、水、卵白でつくります。
少ない材料、簡単な調理。要待ち時間。
簡便な料理が優先される時代に、時間を逆算して料理することって
必要なものは忍耐力?知性?食欲?
なにはともあれ、今月も『食いしん坊万歳!』。