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 器・つくる人使う人展⑤あとがき

器・つくる人使う人展⑤あとがき

器・つくる人使う人展8/2~8/12

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IMG_5157 (編集済み)

1年をかけて準備してきた企画が無事終了しました。

会場に足を運んでいただいた皆様、こちらのサイトを見ていただいた皆様、御礼申し上げます。

この展示会にいたる過程を、企画立案者でありファシリテーターとして私たちをまとめてくれたギャラリー・リブアートの米田満千子さんが「ごあいさつ」として文章にしてくれました。


ごあいさつ

料理研究家・池内久江と岡田智恵・遠藤愛・中村智子・橋本美貴子の4人の陶芸家によるコラボレーション「器つくる人つかう人」展が1年の準備期間を経て、ようやく開催の運びとなりました。

モノづくりのプロ達は、まだ見ぬ誰かに届けるために、日々、作品を作り続けています。たった一人の「わたし」から不特定多数の「あなた」へ。

殊に、作家性を強く打ち出している作家にとって、制作とはなんて孤独な営みなのだろう。様々な作品展で同世代の陶芸家と交流する中で、幾度となく、そんなことを思うことがありました。

ならば、<無数のあなた>の照準を、思い切って、器を「つかう」プロの目線に合わせてみたら、一体どんなことが起こるだろう。わたしのそんな、好奇心と思いつきから生まれたのがこの企画です。

何もかもが手探りだったある日、池内さんが、自身の蔵書の中から、作家の一人一人に向けて、写真本を持参してくださいました。アート、デザイン、ファッション、建築… 池内さんの豊かな見識と芸術全般における興味の広さ、何より、とびきりチャーミングな大人の遊び心を彷彿とさせるセレクト。企画が本格的に始動したのはこの時からでした。

会場の通路には、蔵書と共に、そこからインスピレーションを受けた作家たちの作品の一部を展示しています。 ぜひ、本のページへのージをめくってみてください。どれもとても面白い内容ですし、作家たちとの交流の中で、池内さんがとても早い段階で、それぞれの本質的な魅力を見抜いていたことがよくわかります。

それから、それぞれがそれぞれの個性を見失うことなく、全力で応答した、作家たちの根性の賜物である、愛すべき器たちもぜひ、ご覧下さい。その器のひとつが、日々の暮らしの小さな潤いとして、たった一人の「あなた」のもとへ届くといいな。

ギャラリー・リブアート 米田満千子


過大なる評価をいただき、恥ずかしいような嬉しいような。

面の皮の千枚張りとのそしりは免れないかもしれませんが、この文章をいただいただけで今回の企画の1年は報われたと思っています。 大切な宝物です。

買い手は「好き」「きらい」でモノを選びます。

売り手は「売れる」かどうかで選びます。

つくり手は自分の「好き」をかき集め、自分の技量の拙さを時には呪いながら、カタチにして、「選ばれるとき」を待ちます。

私は実際にモノをつくることはできませんが、「つくり手」側にいて、器たちが「選ばれていく」場面に立ち会えて、幸せでした。

大人に、大人になったら、大人だからこそ使いたい器。

甘くて、ちょっとエッジが効いてて、ホントに実直な器。

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岡田智恵

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遠藤愛

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中村智子

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橋本美貴子

4人の「根性の賜物」の一部です。

進化は続きます。

 


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