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南イタリア紀行 2018年 ②パエストゥム~マテーラ

2018年6月、南イタリア旅行記②

恥ずかしながら、ぼちぼち記載しています。

パエストゥム

Paestum

紀元前6~5世紀のギリシア神殿を見学。

観光客にとっては偉大なる世界遺産、地元民にとっては日常の光景。

子供たちは校外学習の地?走り回り、ピクニックのようであり、ウェディングカップルにとっては、記念撮影の場所。

去年のシチリア旅行で南イタリアに残るギリシア文明の遺産に圧倒されたこともあって、少し冷静に眺めるけど、やっぱりすごいです。

自然の脅威、幾多の戦禍をくぐり抜けて数千年前のものが目の前にある。

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この画面左上に白っぽい物体が浮かんでいるのを確認ください。

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記念撮影はドローンで!

紀元前6世紀の神殿の前で、最新鋭の機器で撮影。

うなってしまった。💦

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強い日差しの下、大人たちはトボトボ歩き、子供たちは駆け回る。

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これだけの遺跡でありながら、テロの脅威など忘れたかのようにおおらかに公開されている。

マテーラ

Matera

バジリカータ州 Basilicata

マテーラは、人々が先史時代から岩盤に掘りぬかれた地中の住居に住み、それらが集合して迫力のある洞窟都市となった。 1993年には世界遺産に登録され脚光を浴びるようになった。

夕方ここに到着したときは、幾層にも重ねられた洞窟住居群に圧倒される。

住居前の道は下の層の住居の屋根になっている。まるでエッシャーのだまし絵のよう。

日が落ちるにしたがい景色は、薄いヴェールをまとう如くさらに神秘的に。

ラビリンス、迷路群ともいうべき町。

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しかしこの旅で最も笑った場所である。

宿がすごい!

Locanda di Sanmartino

ホテル自体がサッシ地区と呼ばれる歴史的建造物保存地区の一部になっている。

私が泊まった部屋は幸運にもデラックスツイン(ツアー参加者の部屋割りは無作為)

しかし、一人で寝るには怖すぎる部屋でした。

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かつての洞窟住居をモダンに改装。

シャワールームのヴァイオレットライトはセクシーというより不気味。

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扉は穴蔵牢屋の入り口に見える。

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以前にエルデコでこのホテル紹介されていたけど、ハネムーナー向きです。(苦笑)

すべての部屋のつくりが異なるため、ツアーメンバーそれぞれのお部屋訪問となり、爆笑に次ぐ爆笑!

『この部屋は絶対祭壇だったはず!』『このどこからかピューローって吹いてくる風は?』『なんで部屋の中に井戸があるの!』

「怖いよ~!ホラーだよ~!」とそれぞれの部屋で連呼。

トゥーフォ(凝灰岩)でつくった壁の陰影がときに人影のように見えてしまう。

デラックスルームなだけに妙に広く、死角だらけ。あの角に何者かが潜んでいそうな気配。

この豪華な部屋を楽しむには程遠く、ほとんどが睡眠不足のまま朝を迎えることに。

ま、話のタネには十分なりました。

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3つの扉の真ん中のドアが私の泊まった部屋。

部屋の前に共有の庭(井戸端会議の場所?)があり、かつてのコミュニティの姿が想像できる。

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各部屋が飛び地のように住居群に点在するため、ホテルのフロントにたどり着くまで、ときには袋小路で引き返し、坂や階段を上ったり下りたり10分以上かかる。 グーグルはあてにならない。 健脚でないと客にはなれぬ。 ヒールは不可。 スーツケースはチップを払って運んでもらう。

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フロントへ向かいつつ、こんな景色の中、UP&DOWN。

ホテルの朝食はこの旅でBEST1の内容。

ジムもプールもジャグジーもあり。

異世界に興味があり、体力に自信がある方にはおススメのホテルです。

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 グラヴィーナ渓谷の岩盤に掘り抜かれた地中の住居や教会群。

渓谷沿いの斜面にセットバックしながら洞窟住居群が何層にもわたって重なるようにつくられている。

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ムルジァ・ティモーネ(Murgia Timone)

イスラム教徒に圧せられたギリシア正教の僧がこのような岩窟に住み着いていたという。

中世になると、人々は洞窟から地上へと住居を移していく。

天然の岩場と人工的に築いた構造物か見分けがつきにくい。

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サンタ・マリア・デ・イドリス教会(S.Maria de Idris)

サッソ(Sasso)と呼ばれる岩場の居住地(複数形はサッシ)に異様なまでの迫力で建てられている。

このような岩窟教会は155を超えるという。

イスラムの迫害や宗教改革の波から逃れてきた僧や修道士が隠れ住み、その後は貧困層が時代に取り残されたような生活をしてきたという事前情報で暗ーい街を想像してきたけれど、今や観光が主産業。

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 Duomoの外観と内部

メインストリートの多くの建物が白く塗装され、明るくキレイ。IMG_3804

町の広報車? サッシ地区写真と名産品のカチョカバロ、反対側にはクルスッキ(cruschi)と呼ばれる乾燥唐辛子の揚げ物の写真。 ベタだけど愛くるしい。

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新市街のマッテオッテイ広場

レストランもシンプルモダンなインテリアで、郷土色を取り入れつつ消化して新しいイタリアンとなっている。

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レストラン入口

レストランの料理写真が暗くて残念ながらお目にかけられませんが、マテーラというとこの大きーいパンが有名。

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イケメンパン屋さんでなく、後ろのパンのサイズに注目。

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デイスプレイ用ではなく実寸です。

このバジリカータ州だけでなく隣のプーリア州でも、この硬質小麦の大型パンはスタンダード。 この地方ではまだ薪窯でパンを焼く習慣が残っていて、木の香りが生地に移り、独特の風味が生まれるとも評される。

プーリア州のアルベロベッロを目指して移動。

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19年2月 料理教室

寒い、寒いとぼやいていたら、いつの間にか花粉の季節。

庭には水仙やミモザが咲き始めました。

2月の料理教室の様子をお伝えします。


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今月は発酵食材の酒粕、塩麹を使ったメニューです。

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鰆の粕味噌焼き、ユリネの梅肉和え、菜の花添え

蕪とイカの酒粕わさび

鰆(鰤を使ったクラスも)を酒粕と西京味噌を合わせた床に漬けてグリルで焼きました。

茹でた菜の花とたたいた梅肉で和えたユリネを添えています。

下拵えをしながら、聞こえてきた声は「これって、お歳暮にいただく味噌漬けと同じ!」。

年長の方に手土産として差し上げたら、評価が上がるかも?

酒粕を使ってもう1品。

伊豆のお土産の定番、わさび漬けの成分表示を見て思いついたもの。

酒粕、塩、わさびを合わせて、わさび漬けの素?をつくり、角切りした蕪とイカを和えました。 ステック野菜のデップとしても使えますが、まっ、酒の肴です。

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きのこ、蓮根、春菊の塩麹サラダ

5種類のキノコと蓮根を茹で、塩麹ドレッシングでマリネ。

食べる直前に食べやすい長さに切った春菊と和え、千切りした柚子の皮を散らしました。

塩麹のコクと甘みが野菜と合います。

マリネしたキノコと蓮根は冷蔵庫で3日ほど保存できるので、重宝するお惣菜となります。

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里芋と牛すねのスープ

牛すね肉をじっくりやわらかく煮る。 里芋は電子レンジで竹串がスーッと通るまで加熱して、皮をむき、すね肉と共に軽く煮て、塩、胡椒で味付けする。

シンプルだけど体の奥から温まってくるようなスープ。

里芋は葱味噌で、すね肉はマスタード醤油で楽しむ。

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仕上げは焼き餅をクルトンのようにスープに浮かべて、スープを味わっていただきます。

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ホワイトチョコレートのパウンドケーキ

2月はヴァレンタイン月です。

ホワイトチョコレートをたっぷり使ったパウンドケーキを焼きました。

見た目は普通のパウンドケーキ、一口食べるとホワイトチョコレートならではのクリーミーな甘さが広がります。

ホワイトチョコレートの主成分はカカオバターと粉乳。

いわゆるチョコレート(ブラック、ミルク)とは、成分が違うもの。 そういえば、今年はルビーチョコレートが話題になりました。 新たなる素材、勉強しなくっちゃ。💦


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12月の料理教室

Merry  Christmas !

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12月はクリスマスメニューです。

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Grenadine  Sparkling  Water

柘榴シロップの炭酸水

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11月に庭でとれた柘榴(grenadine)で、自家製グレナデンシロップを作りました。

グレナデンシロップはカクテルやデザートによく使われるもの。

柘榴の果肉をはずして絞り、種を取り除き、砂糖水と合わせて作ります。

鮮やかな色と独特な香は想像以上の出来栄え。

グレナデンシロップ+ライム+炭酸水=Granadine  Sparkling  Water

女子力UP?な色彩で食事はスタート!

 

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帆立、鯛、スモークサーモンのタルタル、ラズベリードレッシング添え

シーフードを合わせて調味し、スライスしたズッキーニで球状に整え、クリスマス風にアレンジ。

ラズベリーの裏ごしを加えたドレッシングで華やかに。

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人参と柿のサラダ

フルーツと相性の良い人参を柿と合わせました。

目に眩しいような人参&柿のオレンジとクレソンの濃いグリーンと胡桃のキャメル色。

飽きることなくポリポリと噛み続けてしまうサラダです。

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ホウレン草、蟹、カッテージチーズのカネロニ

筒状のパスタ、Cannelloni(カネロニ)。

イタリアでは、ホウレン草とリコッタチーズのフィリングがスタンダード。

カッテージチーズは代用品ですが、十分美味しい。

寒い季節、とろりと溶けたホワイトソース+チーズに歓声が上がります。

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牛肉の赤ワイン煮

フランスの家庭料理の王道!?Bœuf  Bourguignon(ブッフ・ブルギニヨン)。

時間も手間もかかりますが、祝祭ムード全開となります。(笑)

何度も作って、しみじみ感じることはとても合理的な料理であること。

地元の肉を地元のワインで煮る。

「肉も旨いがソースはもっと旨いぞ!」と言われている気がします。

で、ソースを味わうのはゆるめのマッシュポテト。

ワインに興味がある方、ぜひ一度お試しください。

「パパの得意料理(十八番)はブッフ・ブルギニヨン!」ってカッコイイて思うのだけど、世の男性たちに提案してはいかが? by 夢想家。

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苺、チョコレート、ラズベリーのヴェリーヌ

ヴェリーヌとはガラスの器に入れた食べ物のこと。

キルシュで風味付けした苺と香り高いチョコレート、ラズベリーを煮たソースを3層に流しデザートにしました。

クリスマスを意識して、赤い素材を数種、最後に緑のピスタチオをあしらっています。

甘いモノが苦手な大人男子も完食です。

 

 

 

 


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11月の料理教室

 薄紅葉から、美しく色づき、葉っぱは散っていく。

今日は小さな木の実を拾う。

11月は庭の表情があっという間に変わる月。

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キノコは干すと味が凝縮し、保存性も増します。

使いきれないキノコ類はザルに並べで1~2日干して保存をおススメします。

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イカ刺しと長芋の和え物

今が旬のマイカ(紋甲イカの1種)を細切りし、長芋と和えました。

調味料は塩、柚子胡椒、ごま油。

同色の異素材を合わせることが好きです。

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白野菜の豆乳スープ

カリフラワー、蕪、えのきだけを蒸煮してから豆乳を加え煮る。

塩、胡椒で調味し、器に盛り、すり胡麻をトッピング。

出汁も加えず、野菜の旨みだけで美味しい。

体の内側からあったまるようなじんわり、ホッとする味。

寒い朝に、ごはんでもパンでも、合います。個人的には肉まん!がおススメ。

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舞茸餃子

近年お気に入りの、肉感ぎっしりの焼き餃子。赤ワインにも合います。

粗挽きのひき肉に調味料を加えて揉みこみ、すりおろし生姜、高菜漬けを加え最後に粗く刻んだ干し舞茸を加えて具材をつくる。

いろいろなキノコで試作し、香りと食感で舞茸が一番個性的。

包み方は人それぞれで、みんなで包むとそれはそれで楽しい。

餃子パーティーも面白いのでは?

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女子会なら、こんなオスマシな餃子も。

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薩摩芋、豚肉、蓮根の皿蒸し

豚肉を甜麵醬ベースの浸けだれでマリネし、薄切りした薩摩芋に巻き付ける。

蓮根の薄切りと交互にリース状に皿に並べ、せいろに入れて蒸す。

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簡単で美味しい。

最大の問題はせいろ。

あると便利だけど、スペース占有率高。

電子レンジでチンした料理とは次元の異なる風情がある。

悩ましい問題を提起してしまったかしら。。。

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りんごケーキ、キャラメルソースを添えて

パウンド型でりんごのコンフィチュールをいれた生地を流し、生のりんごスライスを、突き立てるように詰めて焼き上げる。

りんごのコンフィチュールを作った鍋に砂糖と生クリームを加え、アップルフレーバーのキャラメルソースを作り、焼き上がったケーキにとろりと流していただきます。

寒い季節は、焼き菓子にあったかいソースをかけると、美味しさ倍増。 動画撮影多数で 盛り上がりました。

煮たりんご、生っぽく焼いたりんご、りんごの香りのキャラメルソース。

アップルティーも添えて、いかがでしょう。


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10月の料理教室

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庭の山葡萄も熟し、葉は色づき始めました。

今月は私なりに?今どきの『和食』。

栗、秋刀魚、ごぼう、むかご、松茸。。。

でも、フードプロセッサーも活躍します。

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焼き松茸とほうれん草の煮浸し

この季節、一度は味わいたい松茸。

残念ながら中国産ですが(笑)、歯ごたえも香りのなかなかのもの。

丁寧にお出汁をとると、シンプルに滋味深い味。

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今月のテーブル。

たぶん、一番インパクトの強い器は、亀甲編みの竹の長皿。

久保一幸さんという作家のものです。

長いので(約70㎝)棚には入らず、専用の袋を縫って収納しています。

(実は収納オタクでもあります。)

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秋刀魚のつみれ揚げ、里芋ボールの変わり揚げ

秋刀魚と生姜をフードプロセッサーに入れて、つみれのベースを作り、千切りのごぼう(手切り!)を加え、つみれを作り、しその葉で巻いて揚げる。

里芋は電子レンジで蒸して、マッシュし調味後、柿ピーとパンプキンシード(Viva!ハロウィーン!)を砕いたものを衣にして揚げる。 オレンジ、白、グリーンが秋色となる。

スダチを振っても、辛子醤油も合います。

ここまではビールでもシャンパンでもお楽しみいただき、これからは家庭料理として日々の献立にお使いいただければの提案。

ごぼう味噌

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ごぼうをフードプロセッサーに入れてみじん切り。フライパンでじっくり炒めたら、麦味噌ベースの調味料を加えて煮込む。 ごぼう味噌のできあがり。

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厚揚げごぼう味噌

ごぼう味噌入りオクラの肉巻き

シラスごぼう味噌

ごはんの友、お弁当のおかず、酒の肴、ご自由に適用ください。

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青菜入り零余子(むかご)ごはん

むかごの土臭さとねっとり感、三つ葉の緑がこれからの深まる秋を予感させる(妄想?)、ごはん。

ごぼう味噌とも好相性。

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栗あん白玉ぜんざい

栗を圧力鍋で煮て、実を取り出し、フードプロセッサーに砂糖と共に入れてペースト状にしたら、水を加えて鍋に入れ、練り上げて栗あんをつくる。

手間はかかりますが、食べた方みんなが納得する味。

白玉は、白、抹茶入りと2種を作り、柿、マスカット、ザクロの実を飾りました。

美味しいお茶と紅葉していく木々を楽しみましょう。

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2月の料理教室

この冬は愛媛も寒い。

立春過ぎたというのに、遠方から教室に参加予定の方が雪のため欠席。

南予では積雪が40㎝とか。

年齢と同数の豆を食べ、重いオナカを抱えて節分なり。

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十数年前に、和紙文具店で購入。日本のデザイン、いいね!

楽しき(笑える?)玩具、大好きです。

今月は『塩豚のみぞれ鍋』が主菜。まずは前菜の揚げ物と和え物。

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里芋と牡蠣のコロッケ、山椒塩と一味マヨネーズを添えて

里芋のクリーミーな舌触りに、刻んだ菜の花、ベーコン、牡蠣を入れて、コロッケに。

大人のコロッケにしたくて、あえて山椒塩&レモン、一味唐辛子入りのマヨネーズを添えて。

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ロマネスコと糸寒天の胡麻酢

新参顔のロマネスコを和風の和え物に。

野菜は切り方をちょっと変えると見た目も、歯ごたえも少し変わってくる。

先端部分を縦にくし形に切ると、『怪獣の背中!(個人的見解デス)みたい。』と。

鮮やかな緑(ロマネスコ)、引き締め色の黒(生椎茸)、透明(糸寒天)。

 薄氷が張る季節に春を待つ。

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塩豚のみぞれ鍋

『塩豚』で和風の鍋をつくりました。

具材は塩豚、白菜、長葱、キノコ、大根。

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薬味は、(左上から時計回りに)柚子の皮の千切り、万能ねぎの小口切り、

柚子胡椒、一味唐辛子、ポン酢。

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鍋を食べて、おなかがちょっと落ち着いてきたら、焼餅を投入。 大根おろしをからめていただきます。

最後に稲庭うどんで、〆となります。

「オナカいっぱ~い!」と言いつつ、2月というのに窓を開けて、鍋パーティーは終了。

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オレンジカップのブラウニー

鍋の後に、、、でもヴァレンタイン月間なので。

ブラウニーはアメリカの定番スウィーツ。

混ぜて焼くだけのこのチョコレート生地を、くり抜いたオレンジに流して焼き上げました。

ブラウニー生地は一部シェル型に流して、オレンジカップと同時に焼きます。

ブラウニーはさっくりと、1晩冷蔵庫に置いたオレンジカップは、

しっとり、オレンジの香りが移って大人のスウィーツに変貌するのです。

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ラッピングすれば、オレンジカップつくりの手間も少し報われるかも。


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2018年 新春

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あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

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今年はいつもより少し品数を増やしておせちを作りました。

お雑煮も新作・からすみ餅で。

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祝い肴(しいざかなとも言う)

黒豆、数の子、ごまめ

たたきごぼう(関西以西)梅人参(色どりに勝手に加えました。)

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上段左から

芽出しくわい、椎茸、海老入り伊達巻、

車海老の酒煮、花蓮根、人参と烏賊の松前漬け

鶏松風焼き、手綱こんにゃく、大根の柚子巻き

おせちは地方や家庭により大変違いがあります。

年末になると、必ず聞かれる質問。

『おせちってつくります?』

笑いながら、『まあね。』

義務に縛られて、うんざりするなら、買いましょう。

『つくってみようかな。』と好奇心が動いたなら、少しトライしてみましょう。

上記の祝い肴さえつくってしまえば、「おせち」は成立するのです。

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塗りの器がなくても。

料理を何代にも渡ってつくり続けきた先祖たちに感謝と敬意を表し、

今年も楽しく、頑張っていこうと思います。

よろしくお願いいたします。


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11月の料理教室

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11月は韓国、シンガポール、中国の料理から着想した料理。日本人の私が考えるので、それなりのアジア夢想料理です。

しかし、ひとそれぞれ好みがあって、その違いがはっきり出る素材のひとつが香菜(別名パクチー・シャンサイ・コリアンダーなど)。

今月の主菜はむかごを入れた鶏飯。 花椒のソースと香菜(苦手な方は三つ葉で代用)で召し上がっていただきました。

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『菊花を食べる。』

四国地方ではあまり馴染みがないようですが、東北地方では日常的な素材。味は強くは主張せず、香りとキュッキュッとした歯ごたえを楽しむというものでしょうか。お浸しや甘酢浸けにして使われることが多いようです。

お刺身の添え(写真右下の小さな菊デス)として目にすることはあっても、買ってまでは・・・と。

晩秋となり、食卓に鮮やかな色のものが減っていく中、寒い地域で、目も口も楽しませたいとの思いがこの菊花を重宝する習慣になったのでは、とも想像します。 今月は地味に、そしてアクセントに菊花を使用。

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菊花のがくをはずし、花びらをほぐして下茹でし、甘酢に浸けます。かなり日持ちがするので、食卓が醤油色で占められた時などの差し色にお使いください。

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ほうれん草と柿のナムル

ほうれん草と柿のナムルに、前述の菊花の甘酢漬けをのせています。

ほうれん草が美味しくなってきました。もし見つかったら、ちぢみほうれん草を召し上がってみてください。寒い中、旨みをギュッと蓄えたような味です。

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牡蠣のオイルマリネ

25年ほど前から作っているレシピ。

牡蠣を蒸煮して牡蠣ソース(オイスターソース)で調味。ローリエと赤唐辛子、サラダ油に漬けたもの。

牡蠣を好まれる方には、ド・ストライクな味。(笑)

ただ大きな大きな牡蠣もかなりミニチュアサイズになるのをご覚悟。

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鶏のスープ

下拵えをすると、鶏と塩と水で本当においしいスープができます。

一口すすると、『地味滋養』とつぶやきたくなります。

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帆立、蓮根、ゆり根の塩炒め、卵白ソース

白い素材ばかりを塩炒めして、皿に盛り、ネギ&生姜風味の炒めたメレンゲ(卵白を泡立てたもの)をのせます。 菊の花びらをアクセントに飾って。

華やかさと儚さで、女子受け?間違い無し!

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秋の鶏飯

『鶏を煮る。』

スープが飲め、鶏肉本体も食べられ、スープは料理の出汁となる。

この鶏飯は”海南鶏飯”(ハイナンチーハン)をヒントに、秋の素材の零余子(むかご)を加えて、米を鶏のスープで炊いたものです。

花椒のソースと蒸し鶏とをからませて、(好みでパクチーも!)召し上がっていただきました。

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カスタードプディング、プルーンの赤ワインコンポート&ホイップクリーム添え

こちらも20年以上作り続けているデザート。

家で作るデザートの究極?なカタチな気がします。

子供から大人まで大好きで、ほんのり温かくて、おかわりもできて?お茶でもデザートワインでもお供にできる。

みんなの笑顔を見るとまた作りたくなっちゃうデザートです。


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10月の料理教室

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台風が去って、秋が一層深まってきました。

庭で実をつけていた葡萄も、風雨にさらされ、残りわずか。

歯を食いしばって、耐えていてくれたようで、けなげでいとおしい。

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秋の実りを楽しむ時間です。

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焼き舞茸、ほうれん草、銀杏の白和え

キノコはグリルで焼くと、香りも味も歯ごたえもUPします。

茹でたほうれん草、殻を取って揚げた銀杏と絹ごし豆腐の白和えです。

手間はかかりますが、銀杏の殻を取り、揚げると翡翠色の銀杏ができます。

 これもある意味贅沢な時間。

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鯛の香り巻き

鯛(刺身用)を薄いそぎ切りにして、たたいた山椒の実と梅肉を少量のせ、巻いたものです。 添える野菜類(今回は長芋&柿)で季節感を。

柿=黄、ラディッシュ=赤、スダチ=緑。

手のひらの錦秋でしょうか。

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茄子の煮物、海老のあんかけ

冷気を感じ始めると、とろりとしたあんかけ汁にホッとします。

定番の茄子の煮物に海老のあんかけをかけるだけで、ちょっとご馳走に。

このお醤油の風味にごはんもススミます。

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秋の和風ローストビーフ

街ではハロウィンのデコレーションが踊っています。

で、ちょっぴりそれも意識して、付け合わせのひとつに南瓜も。

ローストビーフ用の牛肉をフライパンで焼き、お箸で食べられるサイズに薄切り。スライスした葡萄と共に、お出汁風味のあんをソースとしています。

南瓜はペースト状に、ゴボウの薄切りは揚げてチップスに。

クレソンの苦み、まったりとした南瓜、カリッとしたゴボウ、甘い葡萄。

主役の牛肉と様々な表情の野菜たちとの共演を楽しんでいただけたらと。

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栗玉とマスカルポーネチーズ、葡萄と無花果添え

茹でた栗の実+砂糖+牛乳。

これらを合わせて鍋にかけ、とろりとしたら、火を止め、粒が少し残る状態までつぶし丸める。 これを勝手に栗玉と名付けました。

マスカルポーネチーズをのせて、シナモンを振り、ピスタチオを散らす。

葡萄と無花果で鮮やかな色と果汁で口福なひとときを。


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9月の料理教室

めっきり秋めいてきました。

9月は、南イタリアをイメージした料理です。

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ALESSI社が2015年にsouvenir d’Italieと名付けて小さなフィギュアを3種作っています。 これはその中のひとつ、シシリー。

シチリアに行って、この人形が意図するものに納得。

今月は、このシシリーちゃんあちこちでカメオ出演?します。

(シチリア旅行記、もうしばらくお待ちくださいませ。💦)

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シラスのベニエ

ベニエは揚げ物です。

釜揚げシラス、パルミジャーノチーズ、卵、パセリとつなぎに薄力粉。

シチリアでは生シラスを使っていましたが、入手しやすい釜揚げシラスで。

なじみがある素材だけに、気楽に、でもちょっとイタリア色もアリ?

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リコッタチーズのムース詰めトマト

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無花果入り秋のサラダ

リコッタチーズ(Ricotta) は「2度煮る」という意味のチーズ。

シチリアでは、料理だけでなく、お菓子にもたっぷり使われ、滞在中ほぼ毎日口にしていました。

リコッタに、生クリーム、レモン汁、オリーブオイルetc. を加えムースにし、

トマトをカップに見立て、絞り出したもの。

ベビーリーフに細切りした人参、そして無花果を添えたサラダと共に

召し上がっていただきました。

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前菜として3品を盛っています。

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海老とミニトマトのパスタ、ピスタチオ風味

「イタリア道中、食にハズレなし。」

さまざまなパスタをいただきましたが、最も印象的な一皿を私なりに再現しました。

ピスタチオは、日本では殻をむいておつまみにしたり、少しこだわったデザートに使われることが多いようですが、シチリア島の名産品として地元ピープルが推奨する品のひとつ。

レストランで『当店のスペシャリテのソースです。』とこのパスタを進められ、感激。

おかわりまでしてしまった品を日本で揃えられる材料で作りました。

ショートパスタはtrofie(トロフィエ)。

シチリアの港町トラパ二産ですが輸入されています。

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豚肉のソテー、白葡萄のソース

豚肉は側面(厚みの部分)をしっかり焼くと、脂の部分もカリッツとして美味しい。 ローズマリーもフルーツとの相性がいいのです。

初秋らしいマスカットを使ったシンプルなソースで。

iPhoneより③

レモンのグラニテ

秋というのに、暑かったシチリアの残像を引きずりデザートを作りました。

 愛媛県民なので、柑橘は年中使いたい。(笑)

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しかし、注目を浴びてしまったのが、この電動シトラスジューサー。

試作の段階で大量のレモンを絞るのに疲れ、毎日柑橘系ジュース絞る覚悟をして購入。 皆さんに面白がっていただきました。

グラニテはレモン汁、砂糖、水、卵白でつくります。

少ない材料、簡単な調理。要待ち時間。

簡便な料理が優先される時代に、時間を逆算して料理することって

必要なものは忍耐力?知性?食欲?

なにはともあれ、今月も『食いしん坊万歳!』。

 


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